高橋みなみが未来を託した世代ーーAKB48 大和田南那卒業から、15期生の軌跡を振り返る

 AKB48の大和田南那が、グループからの卒業を発表した。

 彼女は、11月29日開催の東京・AKB48劇場公演にて自身の口から卒業を告げた。大和田は2013年1月に第15期研究生オーディションに合格。シングル『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』収録曲「Party is over」でセンターに抜擢され、2014年2月に正規メンバーへと昇格した。2015年5月からは派生ユニット・でんでんむChu!としても活動しており、ユニットに所属している向井地美音、谷口めぐも大和田と同じ15期生のメンバーである。

 15期生は数字の1と5をとって“いちごちゃんず”の愛称で呼ばれ、SNS「755」にはトークグループも作成されているほどの仲だ。15期生にとって初の合格者8名が加入した2013年は、島崎遥香が『永遠プレッシャー』で初のセンターを務め、後の8月に『恋するフォーチュンクッキー』をリリースした年。2012年に前田敦子が卒業し、すでにAKB48が頂点に上り詰めた後に加入した世代であり、彼女たちは“栄光しか知らない世代”とも揶揄されていた。

 そんな15期生にとって大きな転機となったのが、2016年2月18日にAKB48劇場にて開催した『いちごちゃんず』公演。卒業を目前に控えた高橋みなみが全8回にわたりプロデュースした公演の一つだ。高橋みなみの指導のもと、当日のセットリストや衣装のデザインは15期生が自分たちで考案し、一つのものを作り上げることにチャレンジした。15期生の込山榛香をフィーチャーした特別番組『AKB48裏ストーリー 込山榛香18歳、新たな希望 高橋みなみが託したAKBの未来とは?90分超完全版』(TBSチャンネル)では、ライブ当日までのドキュメントが描かれているが、互いに意見をぶつけあうことで何でも言い合える仲、“本当の15期”がスタートしたという。番組タイトルにもあるが、高橋みなみが卒業を前にバトンを受け渡した世代と言える。

 その後、向井地が44thシングル『翼はいらない』でセンターに抜擢されたのを皮切りに、込山も46thシングル『ハイテンション』で選抜メンバーに初選出。福岡聖菜は46thシングル『ハイテンション』収録曲の「抑えきれない衝動」のセンターに。福岡と込山の2人は揃って、でんでんむChu!の後続ユニット・虫かごにも選ばれている。今年の『AKB48 45thシングル 選抜総選挙』においては、昨年圏外であった込山が第21位に躍進し、向井地が第13位に。AKB48単体として見ると、第2位の渡辺麻友を筆頭に、第11位の横山由依に次ぐ位置に向井地が続く。名実共に“AKBの未来”を担う存在へと円熟した印象だ。

 第15期生オーディションから約4年。12月8日の『AKB48劇場11周年特別記念公演』では第16期研究生が初お披露目することがアナウンスされている。当日は、AKB48のチームA、チームK、チームB、チーム4、チーム8から総勢90名を超えるメンバーが集結。渡辺麻友を始め、卒業目前の島崎遥香、歴代メンバー同様、現在プロデュース公演を行っている小嶋陽菜など、錚々たる先輩たちが見守る中で16期生メンバーはステージに立つこととなる。世代交代が加速する中、16期生に未来を担う逸材は現れるのか。